わたしのこと
わたしは kana。
幼い頃から生きづらさを抱えながら
ちょっと変わっているじぶんを受け入れられずに
地球での41年間を生きてきました。
ずいぶん長いあいだ、わたしはわたしのことが
きらいでした。
人の目ばかりが気になって、周囲に合わせてしまうじぶん。
じぶんでは何もせずに、時代のせい、人のせいにばかりするじぶん。
”こんなはずじゃなかったのに…”
いつもなんだか、そんな愚痴めいた言葉が、
わたしの中から沸き上がってきて、
わたしを苦しめるのでした。
家族に恵まれ、住む家もあり、体は健康で…
側から見たら何ひとつ問題のない、
ふつうの人にみえたでしょう。
けれど、わたしはしあわせではありませんでした。
なによりもいちばん、大切にしないといけない
じぶん自身と、
とうの昔に、はぐれてしまっていたからです。
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3年前くらいでしょうか、
わたしはそんなじぶんにほとほと嫌気がさして、
限界が来ていました。
じぶんで在ることへの猛烈な嫌悪感と
世の中が変化してゆく、そのぴりぴりした気配を感じて
このままでのじぶんでは、
これ以上耐えられないと感じていました。
それは真に迫る焦燥感でした。
わたしは思いました。
たとえ、この肉体を脱いで死を選んだとしても…
魂は永遠だから、
結局わたしはわたしで在ることからは逃げられない。
それは、絶望的な真実でした。
絶望の中で、わたしはぼんやり考えました。
ーそれでは、どうしたらいちばん楽になれるだろう?
その答えは、
じぶんを好きになること
それしかないんだ、と考えるに至りました。
じぶんを好きになること…
それはあまりに遠く、あまりに困難な道のように
思えました。
でもそれしかおそらく、道は残されてなかったのです。
わたしはそこに至るまで、あらゆる手段を使って、
そこを見ないようにして生きてきたのですから…
わたしは絶望の淵で、暗がりの中で
小さく覚悟を決めました。
今までずうっと見ないふりをしてきたじぶん自身と、
はじめて正面から向き合う覚悟を
決めたのでした。
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